著:結城隆臣
刀剣乱舞の二次創作。神喰竜也の物語。
流血・暴力的表現や刀さに、BL表現が含まれます。
※刀剣乱舞の世界観の自己解釈と、マイ設定があります。
※史実に忠実ではありません。
※いろいろ都合よく解釈しています。ご注意ください。
※史実に忠実ではありません。
※いろいろ都合よく解釈しています。ご注意ください。
縁側で今日も陽の光を浴びながら三日月は茶を飲んでいた。
温かく気持ちが良い。
だが、一人で味わうには寂しすぎる。
そんなことを思って振り返れば主である竜也がこめかみにしわを浮かべながら書類と格闘している。
もうすでに何時間が過ぎたのだろう、ずっとあの様子で根を詰めて作業をしている。
たまにはこちらを構ってほしいものだと思いながら三日月は小さくため息を吐いた。
温かく気持ちが良い。
だが、一人で味わうには寂しすぎる。
そんなことを思って振り返れば主である竜也がこめかみにしわを浮かべながら書類と格闘している。
もうすでに何時間が過ぎたのだろう、ずっとあの様子で根を詰めて作業をしている。
たまにはこちらを構ってほしいものだと思いながら三日月は小さくため息を吐いた。
「主」
「何だ」
「良い日和だぞたまにはこちらに来ないか」
「仕事中だ」
「少しは休めと言っているのだ」
「……」
「何だ」
「良い日和だぞたまにはこちらに来ないか」
「仕事中だ」
「少しは休めと言っているのだ」
「……」
竜也がこちらに視線を向ける。
陽の光がまぶしいのかスッと切れ長の瞳を細めた後、やれやれと腰を浮かせて隣にやってきた。
縁側から眺める庭の奥の方では短刀達が何やら遊んでいる。
気付いたのだろう、ふっと微笑みながら竜也が腰かけた。
気付いたのだろう、ふっと微笑みながら竜也が腰かけた。
その笑みを自分にも向けてほしいと何度三日月は思ったか数えきれない。
「どれ、茶を入れてやろう」
「ああ」
「ああ」
三日月はいつも一人で縁側にいるが、常に湯飲みは二つ置いていた。
それが主のためであることを知っているのは、数少ない。
それが主のためであることを知っているのは、数少ない。
茶を注いだ湯呑みを主人に手渡しながら、三日月はゆっくりと微笑んだ。
「どうだ仕事の方は」
「ぼちぼちだ」
「それが良い」
「ぼちぼちだ」
「それが良い」
笑いながら遠くでふざける短刀へ視線を伸ばすと、一人がこちらに気付いたのか手を振っている。
それに手を振り返しながら、再び視線を竜也に向ければ普段は見せない優しそうな笑みを浮かべて立ち上がった。
一つ大きな伸びをして、ああ疲れたと呟く。
例えその笑みが短刀達に向けられたものだとしても、あまり笑わない竜也の笑顔が見られたことは三日月にとって喜ばしい事であった。
それに手を振り返しながら、再び視線を竜也に向ければ普段は見せない優しそうな笑みを浮かべて立ち上がった。
一つ大きな伸びをして、ああ疲れたと呟く。
例えその笑みが短刀達に向けられたものだとしても、あまり笑わない竜也の笑顔が見られたことは三日月にとって喜ばしい事であった。
何となく照れ臭くなって、視線を戻しながら
「何事も程ほどが良い」
と言えば
「あんたは何もしなさすぎだ」
とむすっとした顔で頭をぐちゃぐちゃと撫でてきた。
「あ、あなやー」
「黙れ。少し寝る」
「黙れ。少し寝る」
そう言って腰かけたあと竜也が縁側に寝転がった。
三日月は髪を直しながらその様に微笑むと、茶を一口すすった。
暖かい日の光がぽかぽかと包み込む昼下がり。
三日月は髪を直しながらその様に微笑むと、茶を一口すすった。
暖かい日の光がぽかぽかと包み込む昼下がり。
『手を伸ばせば届く距離』
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