・・・の、夜伽話です。って言っても、軽めのお話。
審神者(女)視点。
審神者(女)視点。
瑠騎が眠れなかったので、深夜から明け方に勢いで書いてしまいました(笑)
(軽めのお話ですが、夜伽話なので一応、背後注意です)
別に2人で話し合った訳でも無い。
気がついたらそれが合図になっていた。
目が合う。
互いに見つめ合う。
引き寄せられるように口づけを交わす。
熱を帯びた眼で見つめられる。
いつの間にか、これが君からの合図になっていた。
言葉にするのが苦手な、君らしいなって思った。
だから私も行動で返す。
その瞳が訴える、熱の意味に応えるように。
もう一度、口づけを交わす。
そっと、君の手に、私の手を重ねる。
それが私からの応える合図。
重なった手は、指を絡めてしっかり繋がる。
普段はいろいろ気遣ってくれる君も、この合図の後は容赦がない。
・・・いや、余裕がないのかもしれない。
交わされる口づけは徐々に深くなり、互いの呼吸が乱れ始める。
手を繋いだまま、押し倒されたら、後は君にされるがままだ。
初めての時からそうだった。
普段は私が我儘だけど、このひと時だけは、君が我儘になる。
合図を送ってきたら、余程じゃない限り、拒否権なんてくれない。
『我儘だな。』そう思ったのに、それが不思議と嫌じゃなかった。
むしろ、そんな君が愛おしくて、苦しくなった。
ねぇ、君は、普段の『我儘な私』を、どう思っているんだろうか?
私は、『我儘な君』が、こんなにも愛おしくて堪らないよ。
君は・・・どうなんだろう・・・?
何かの合図をきっかけに、お互いに言葉にしなくても通じてしまうのが、何とも心地よかった。
けど、言葉にしないと分からない想いもある事に、改めて気づかされた。
互いを求め合う想いは、行動だけで、言葉を交わさなくても通じてる。
けど、互いを想い合う気持ちは、言葉にしないとわからない。
いつか、君にも気づいてほしいな。
でも、君は気づいても、やっぱり言葉にするのは、苦手だろうな。
だから、こうして行動するんだろう。
だから、この時だけは我儘になるんでしょう?
この推察が、私の思い上がりじゃないって、いつか君が教えて欲しい。
言葉にして、教えて欲しい。
そんな日を待って、今宵も君の我儘に付き合おう。
愛おしい君の、我儘に・・・
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