頼って欲しいのは君だけ



(呼び出し音)

よぉ。あーごめん。寝てたか?起こしてしまってごめんな。

体調悪いって聞いたから・・・

・・・あー・・・うーん・・・

その声は大丈夫じゃなさそうだな。

熱は?・・・あるんだな。

そっか。あぁ。今コンビニにいた。

なんか欲しいものあるか?

うん。アイスな。あとは?

思いつかないって・・・じゃあ、スポドリとか、ゼリー飲料とか買っていく。

熱冷ましはあるか?了解。

じゃあ、それもな。

ん。いいよ気にすんなって。

こういう時くらい、頼ってこいって。

そのために、鍵、お互いに持ってんだろ?

もぉちょいしたら着くと思うから、寝て待ってろ。




お邪魔しまーす。

あぁー、寝てろねてろ。病人は起きてくんな。

そんなフラフラして、危ないっての。はい。ベットまで付き添うから・・・

うっし。じゃあ、寝とけ。

あ、ほら、熱冷ましのやつ。デコ出してー。

ほい。ハハッ。冷たい?とりあえず無いより良いから、貼っておけ。

冷蔵庫にゼリー入れとく。

あと、冷凍庫にアイスと、一応氷も買ってきた。

スポドリは一本だけ冷やしとくから。あとはいつものストックの方に入れとくな。

あー、あと、お前がよく飲んでる紅茶。ちゃんと無糖のやつ買っといた。

喉痛いって言ってたから。紅茶は良いんだろ?

腹は?減ってない??

一応、レトルトだけど、おかゆも買ってきたし、冷凍うどんもあるから。

麺つゆは・・・あるな、よし。

そんなフラフラじゃ、飯も作れないだろ?なんか作り置きしとく?

俺?あー、明日休みもらってきた。あぁ?

大丈夫だって。それより、お前がそんなんな方が心配で、気になってしゃーないよ。

仕事にも集中出来やしねーよ。

今日はそこのソファー借りて泊まるから。

まぁ、ご希望なら、一緒に寝るけど?

はいはい。冗談だよ。

とりあえずなんか作っとくから、後で食えそうなら食べろ。

食べねーと、体力もつかないぞ。

ん。良いよ。とりあえず寝ろ。まずはそれからだ。

いい子だ。じゃあ、ひとまずおやすみ。



・・・ふぅ。フフッ。我ながら、過保護すぎるかな。まぁ、こんな時に真っ先に頼ってきて、可愛いな。

(寝顔を見つめながら、頭を撫でてる)

俺が具合悪くて、倒れそうな時は、よろしく頼むな。

おやすみ。早く治せよ。